ホープホース’S ダイアリー ~『絵本』から力をもらいながらの『起業ライフ』~

二児の父『とっと』が起業を決意。『楽しい起業ライフ』を毎日読み聞かせている『絵本の名言』に絡めて紹介。

そうすれば,わたしはいつまでも,あなたのそばにいられます。(byスーホの白い馬)

スーホの白い馬

モンゴル民話 再話:大塚勇三 画:赤羽末吉

福音館書店

 

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スーホの白い馬 表紙

距離を超える絆。時を超える絆

だれかといつまでも一緒にいられるわけではない。

別れは絶対に訪れる。

一時的な別れもふくめると,ずっと一緒にいることなんて絶対にできない。

でも,相手のことを思い続け,相手を思う魂を売ったりせず,気高く生きていけば,それはやっぱり一緒に居られるということじゃないかな。

「離れていても心はすぐそばにいるよ」

って言葉をよく耳にするけど,それって正しいんだと思う。

正しいけど簡単なことじゃない。

相手が側に居ると思いながら生きるということは並大抵なことじゃない。

ちょっとした怠惰も許されないだろうし,自分だけ得をしようなんて考えはなおさら許されない。

魂を売ることが禁止されているということだ。

相手とずっと一緒にいるということは,相手の人生も生きるということ。

それだけの絆が生まれれば,距離も時間も超えていく。

永遠の絆は結ばれる。

『しゅんくん』が保育所に行くとき,久しぶりに泣いた。

「『とっと』と一緒がいい」

といった。

悲しかったけど,心はそばにいる,と伝え,別れた。

『しゅんくん』が側にいる。

そう思うと,自分に厳しくならなければと思う。

いかなる時も正しく生きなければと身が引き締まる。

 

スーホの白い馬 紹介

誰もが一度は読んだことがあるだろう,有名な話。

モンゴルで羊飼いを営む若者『スーホ』。

貧しいが,真面目で優しい若者だ。

ある日,『スーホ』は白い仔馬を抱いて帰って来る。

生まれたばかりの仔馬は親からはぐれてしまったらしい。

このままだったらオオカミに食べられてしまうと思った『スーホ』は仔馬を飼い,愛情をこめて育てる。

月日が流れ,ある日のこと,夜中に羊たちの騒ぐ声を耳にして起きた『スーホ』は白馬とオオカミが対峙しているのを見つける。

白馬は羊を守るために,オオカミとたった一人で戦っていたのだ。

白馬は気高い馬へと成長していた。オオカミを追い払った『スーホ』は白馬を抱きしめる。

立派に育った白馬を見て,村の人達は今度開かれる競馬大会に出場させてみてはどうか,と言う。

殿さまが催す競馬大会で優勝すると殿さまの娘と結婚できるというのだ。

白馬と一緒に競馬大会に出場した『スーホ』。

他に出場した馬はどれも立派だ。

だが,競馬が始まると他の馬は『スーホ』と白馬の敵ではなかった。

風のように駆けた白馬は,ぶっちぎりで優勝したのだった。

優勝したことで殿さまの前に連れて行かれた『スーホ』。そんな『スーホ』を見て,殿さまは娘と結婚させるのが惜しくなる。

『スーホ』が貧しい羊飼いだったからだ。

「銀貨をやるから白馬を置いて帰れ」という殿さまに『スーホ』は「わたしは競馬をしに来たのです。馬を売りに来たのではありません」と答える。

口ごたえしたことで『スーホ』は取り巻きに散々殴られ動けなくなる。

白馬は殿さまに連れて行かれ,『スーホ』は友達に助けられてやっと家に帰った。

白馬を手に入れた殿さまはみんなに見せびらかしたくなる。

大勢の聴衆を招き,白馬を披露して,意気揚々と跨った殿さま。

しかし,殿さまが乗った瞬間,白馬は跳ね上がり,殿さまを落として駆けていく。

「白馬をつかまえろ。つかまえられないなら殺してしまえ」

殿さまの命令で,家来たちが白馬に弓矢を次から次へと放った。

白馬は背中に何本もの矢が刺さりながらもモンゴルの草原を駆け抜けた。

夜,『スーホ』の家の前でカタカタと音がする。

外に出てみると,傷だらけの白馬が立っていた。

白馬に抱き着く『スーホ』。抱きしめられた中で徐々に命の火を小さくしていく白馬。

翌日,白馬は死んだ。

白馬が死んで,幾日も眠られない日を過ごした『スーホ』。久しぶりにまどろんだ日,夢に白馬が出て来る。

白馬は「わたしの骨や皮や筋で楽器を作ってください」と言う。

それを使って歌を歌ってください,と。

 

そうすれば,わたしはいつまでも,あなたのそばにいられます。」

 

『スーホ』は言われた通り,白馬の骨や皮や筋で楽器を作った。

その楽器の音色は,とても美しく,聞く物をうっとりとさせた。

『スーホ』が作った楽器は馬頭琴としてモンゴル中に広まっていった。

今も,モンゴルでは馬頭琴を奏でて,歌が歌われている。

 

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馬頭琴の調べが響くモンゴルの草原(スーホの白い馬 裏表紙)

子どもへの読み聞かせ

『とっと』が好きな作品だ。子どもの時に読んで以来,ずっと好きだった。

5歳の『しゅんくん』に理解できるかな,と思っていたら,しっかりと理解してくれた。

「殿さまは悪いね」と言っていた。

涙目だったのがかわいい。

ずっと好きだった作品を子どもに読んであげられる幸せ。

噛みしめながら,これからも読み聞かせを行っていきたい。

『しゅんくん』が『とっと』に読ませてくれたらだけど……。

 

2019年3月7日(木)に読んだ本

スーホの白い馬

モンゴル民話 再話:大塚勇三 画:赤羽末吉

福音館書店

 

100万回生きたねこ

作・絵:佐野洋子

講談社